【寄稿】自分の人生振り返りをインタビューしてもらいました

※本記事は2020年3月2日にnoteで公開した記事を再編集の上公開したものです

会社を辞めてフリーランスとして活動するにあたり、自分のことをふりかえってはみたものの、自分を自分で客観評価するのは難しいな、だれかインタビューしてくれないかな……、なんてわがままなことを言っていたら「やりますよ」と二つ返事で引き受けてくれたちえこじのインタビューが恥ずかしいやら面白いやらで、せっかくのコンテンツなのでそのまま寄稿として掲載してみました。

いわゆる退職エントリーはこちらをどうぞ。

株式会社Shiftallを退職します – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2020/03/02/16728

あなたの目となり、手を引き、世界を広げる伴走者

仕事の職種を語るときに“スペシャリスト”、“ジェネラリスト”という切り口がある。何かを極めた人をスペシャリストと呼び、広範囲の知識や技術を有し業務を遂行していくジェネラリスト。

甲斐祐樹の社会人人生全体を振り返ればジェネラリストといえるかもしれないが、一つ一つを紐解くとスペシャリストとしての職能が際立っている。

全体を見通すジェネラリストの目と、その時必要なものを提供できるスペシャリストの腕を持って、目指すは企業の1→10(イチジュウ)。近い仕事ではコンサルタントがあるかもしれない。解決策を示し、発展を促す。しかし、示すところでは終わらず、ともに走りたい。甲斐氏の目指すところは企業と一緒に歩む伴走者。

どんな目を持ち、どんな手を差し伸べられるのか、過去の実績とともに紹介する。

両極を体験してきたからこそ見える良いところ、悪いところ

大企業とスタートアップ

甲斐氏のキャリアのスタートは10万規模の大企業ITメーカーの営業。BtoB、BtoCといった営業を切り分けるならBtoG、公共営業だ。700人の同期とともに入社し、これが会社というものか!と思ったら、隣の部署では全然違うやり方をしているくらい異世界といった大企業を経験。

大企業ならではの立ち回り方を知った新人時代の経験は、その後さまざまな企業と仕事をするうえで、相手企業の立場をよく理解し、筋を通していくために何をすべきかを考える土台となっている。

そこからいくつか企業を経て、直近のキャリアはスタートアップ。大企業とは真逆、何が起こるかわからない、縦割りの大企業と大違い。

営業もやれば、時には在庫管理から倉庫に走り棚卸、商品ができたら今度は売るために頭をひねる。商品の良さを伝えるためにセミナーをする日もあれば、Web周りを考えることも、クラウドファウンディングも駆使し必死に商品をこの世に送り出してきた。

ここで培ったのは“なんとかする力”。何かしなくてはいけない、けれど何かを教えてもらえるわけじゃない。そんな時でも手がかりはゼロじゃない、そうやって自分で探し、時には作り出して商品の魅力を伝えてきた。大企業とスタートアップ、どちらもわかるからこその視点、それが甲斐氏の目なのだ。

メディアと広報そしてブロガー
営業の新人時代を経て2つ目のキャリアはメディアの記者。自ら文章も書けば、ライターの文章を編集する仕事もし、メディアを大きくするための企画を日々出し続けた。どこのメディアよりも速く記事を書き、日刊で記事を出し続ける日々は、筆の速さとネタへのアンテナを磨き上げる日々だった。

そして記者の経験が活きたのは、真逆の広報の仕事をしたときだと言う。記者が取り上げるのはどういったネタだろう、どう見せたら食いついてくれるだろう、まさに逆の立場にいたからこそわかる視点が役に立った。

さらに面白いのは、甲斐氏はそこにプライベートのブロガーという立ち位置も持っていることだ。メディアのように記事を書くが制限されない世界。広報のように日々発信するが、見つけるネタは自らのことだけではなく周りのことの時もある。

自らの立ち位置を変えながらも、魅力を見つけ、発信し、人に伝えるという軸はぶれていないことも見えてきた甲斐氏の武器である。

好きなノリは文化祭、制限のある中で少しはみ出す面白さ

小さいころから、人と違うことをやりたがる子供だった。とはいえ、めちゃくちゃとがったことを得意とするというよりは、枠の中で工夫を重ね、少しはみ出すか、はみ出さないか、といった制限があるからこその工夫を得意としていた。そう、それは学校という枠の中で精いっぱい面白いことをやろうという文化祭のように。

 新しいサービスを考えるとき、イベントが立ち上がるとき、日々締切に追われながらも記事を書き続けたとき。生みの苦しみと達成感が重なる瞬間がたまらなく好きなのだ。人が夢中になる熱量に突き動かされるのは、学生時代の文化祭も、今の仕事も同じだと考えている。みんなで一つのモノに向かって熱を注ぐ、そのエネルギーの一つになれる仕事を今日も探している。

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